こんにちは。アルゴヴィジョンテクノロジズ株式会社のブログをご覧いただきありがとうございます。
私たちは普段、「流体研磨」という少し耳慣れない技術を扱っています。正直に言うと、初めて聞いた方は「何だか難しそう…」と思うかもしれません。
でも実は、流体研磨は身近な製品の性能や安全性を支えている、とても大切な技術なんです。今日は初心者の方にもわかりやすく、その基本を解説してみます。
流体研磨とは?
流体研磨とは、水と研磨材(細かい粒子)を混ぜた液体を部品の中に流し、表面(内面)を磨く方法です。

例えるなら、川の流れに小石が混ざっていて、その流れが川底を少しずつ削って滑らかにしていくイメージです。
流体研磨の基本原理
流体研磨の仕組みはシンプルです。
1.研磨液を準備
まずは水に微細な研磨粒子を混ぜた液体を用意します。
2.流体を循環させる
次にポンプで部品の中に研磨液を流し込みます。
3.研磨効果が生まれる
流れと一緒に研磨粒子が表面に当たり、細かな凹凸を削っていきます。
こうして、人の手では到底磨けない場所まで、均一に仕上げることができるのです。
図解イメージ
1.基本構造図

→ポンプ→部品内部→タンク→
2.研磨効果の拡大イメージ

研磨粒子が当たり、削られて平滑になる様子
どんなところで使われているの?
「そんな技術、どこで使うの?」と思われるかもしれません。
実は流体研磨は、私たちの生活を影で支えている存在です。
- 航空機のエンジン部品
燃焼効率や安全性に直結するため、精密な内面研磨が必要です。 - 半導体製造装置
精密な半導体を作る装置自体も高精度な部品で構成されるため、流体研磨で精密仕上げを実現しています。 - 医療機器
人体に触れる部分は特に清浄性が求められ、滑らかな内面仕上げが欠かせません。
どれも「信頼性」と「性能」が必要とされる分野ですね。




流体研磨の魅力
私が日々感じるのは、流体研磨が「縁の下の力持ち」だということです。
外からは見えない内面を磨くからこそ、機械や装置の性能がぐんと引き上がる。
つまり、目立たないけれど確実に役立つ技術なのです。
まとめ
流体研磨は、水と研磨材を混ぜた液体を使い、部品の内面や複雑な形状を均一に磨けるという特徴を持つ、精密加工のための技術です。
アルゴヴィジョンテクノロジズでは、この技術を活かして、航空宇宙・自動車・医療など幅広い分野のものづくりに貢献しています。
「流体研磨」という言葉が、少しでも身近に感じてもらえたら嬉しいです。